ラーメン店の事業投資Ⅱ

本日は、先々月に記事にしました『ラーメン店の投資』について、実際に運営開始から1カ月程経ちましたので、現実的な内容をふまえてご紹介をさせて頂きます。

前回のおさらい

~ラーメン経営者の考え~
◆ 1杯単価 850円   ◆サイドメニューの補填 
・唐揚げセット(白ご飯付300円)
・唐揚げ 250円
・ごはん小 100円、 ごはん大 150円
・瓶ビール 600円
・焼酎1杯 400円
・ハイボール1杯 550円
・ソフトドリンク1杯 250円

このようなメニュー価格で運営を7月より開始したお店です。
客単価が1,000円~1,200円となるそうです。

前回記事の詳細はこちら👉『ラーメン店の事業利回り』

平日は3.5~4回転とし、週末や観光シーズンでは1日6回転の可能性も高いエリアです。
※思っていたよりも、お昼から夜19時までの人通りは多いです。

とすると、
1,100円×20席×3.5回転=77,000円(平日の1日売上)
1,100円×20席×6回転=132,000円(週末や祭日の1日売上)

22日間中、平均の週末祭日は約8日、平日は14日とした場合月の売上見込みは213万円となります。

ここで私の辛い利益計算に当てはめてみると213万円の利益率14%は298,000円と予測しておりました。

初期投資額は500万円です。
『毎月売上の5%を得られる』とする投資契約であれば、毎月10万円は見込めます。
投資利回りは『10万円×12ヶ月÷500万×100=24%の事業利回り』となりますね。
単純に4年と2カ月で元本回収、その後は利益と考える投資となります。

コスト計算は、『原価(材料費)が20%未満』とし、人件費のコストは『45%』となるそうです。
加えて、光熱費と店舗家賃を按分すると『全体のコストは86%程』となります。
よって、利益率は14%を見込んでいるという事業になります。

今回のラーメン店事業は、『大元の親会社に売上の5%を支払う』という契約になります。

そこで、まだ初月とはいえ、現段階でどのような売上になっているかを尋ねました。

すると、データを写真で取らせて頂けたので、写真をもとにご説明させて頂きます。

今は凄い時代ですよね。毎日自動でデータ更新がされる仕組みを導入しているそうです。
客単価は、予想通り約1,200円ですね。
サイドメニュー(唐揚げや白ご飯・ビール等)が結構出るそうです。
夏なので、キンキンに冷えた瓶ビールを飲みたい人が多いのでしょう。
※意外とハイボールはあまり注文がないそうです。

これは、7月1日~7月28日までの数字です。
おそらく、7月度は250万の売上で着地となる予定だそうです。
また、このFCオーナーは、月に2回しかお店に顔を出しておりません。
よって、本業をしながらラーメン店を運営出来ているという点がとても魅力的な仕組みだと思いました。

FCオーナーの7月度利益は、
250万円-(250万×86%+250万×5%)=225,000円だそうです。
閑散期は、おおよそ200万程を予測している事業の為、
200万-(200万×86%+200万×5%)=180,000円程の利益予測だそうです。

すると、悪目に予測しても
初期投資500万÷18万=27.7ヶ月(2年3カ月)で自己資金の回収が可能な事業となる可能性がある。
という訳で、まだまだ始まったばかりとは言え、夢のある事業だなあというのが正直な感想です。

良い商売は、この初期投資の回収年数が短ければ短いほど良いと思います。
もう一つのポイントは『自分がその事業にどれだけの時間を費やさないといけないのか』という自分自身の大切な時間(生産性)を重視する事も重要です。

自分で何もかも動いてしまうと、それから先の展開(経営)がおろそかになり、
いつのまにか年を重ね、『もっと若いうちに、色んな人の労力に頼れば良かった』と後悔している人も多く存在します。

もちろん、日本は少子高齢化ですので『人の労力』だけではなく、
『機械や性能』を意識したビジネス展開も視野に入れなければいけません。

昔は、若いうちの苦労は買ってでもしろ、という謳い文句がありました。
今は、『若いうちに体力だけの苦労ではなく、考える努力も苦労しろ』というのが現実的ではないでしょうか。

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