2020年9月
- 2020年9月29日
- 2021年4月13日
とある不動産や(ヤクザの親分)
『宝町(たからまち)』は、人間の欲が色濃く反映されている町だ。 昔の宝町は、戦争に負けたこの国の掃き溜めのような町だった。 若い女性は米兵に侵され、男は奴隷のように働かされる。 中には、外国に人身売買された人も多い。 そんな掃き溜めの町を、この国の人が過ごしやすい『街(まち)』に変えた人物がいる。 […]
- 2020年9月28日
- 2021年4月13日
とある不動産や(Aの兄・続編)
Aの兄は、とても神経質で真面目な性格だ。 小学校や中学時代にいじめをしていた奴らを止めようとしたり、それでもいじめが治らない人間には、精神的に追い詰めていた。 いじめっ子が朝学校につくと、『上履き』がない。いじめっ子が教室に入り、自分の机の中の引出しをあけると、いじめっ子のノートに、『卑怯者(ひきょ […]
- 2020年9月26日
- 2020年10月6日
レオパレス21 債務超過100億円超え
9月30日に東証一部上場企業である『レオパレス21』の決算発表がある。 各新聞社に報道機関は、『レオパレス21債務超過100億円超え』という見出しで公表する見込みだ。 レオパレス21は、2年前の『違法建築問題』により業績が急激に悪化した。 違法建築問題の前は、預金は1000億円以上あり、自己資本比率 […]
- 2020年9月26日
- 2021年4月13日
『カランコロン』二話完結(終)
サラリーマンAは、ママから手渡された手紙を読む。万が一、失礼があってはいけないと思い、静かに読んだ。 (手紙の内容)ともみちゃん、お母さんはとても強くて、とても立派なお母さんだった。今はとても辛いと思う。今は苦しいと思う。でも、必ずともみちゃんは幸せになるから、必ずお母さんのように立派なお母さんにな […]
- 2020年9月25日
- 2021年4月13日
『カランコロン』二話完結(始)
サラリーマンになって、もう20年も経つ。 関東に関西に九州と各地を転々と転勤してきた。 若い頃は『情熱』と『やる気』に満ち溢れていたが、年を重ねるごとに気づかされる現実。 『正しさ、真面目さ』なんてのは、ほとんど通用しない現実を経験し、どこか『冷めた』感じに生活をするようになってきた。 そんなサラリ […]
- 2020年9月24日
- 2021年4月13日
とある不動産や(Aの兄)
Aの兄は、とても優しい。 まだ兄が6歳の頃にAは生まれた。 兄は初めての弟に感激し、弟を何よりも可愛がっていた。 『橋村商店』から家族が出ていく事になってから、兄も家族と過ごす時間が無くなっていった。 ただ、兄は既に中学生となっていたせいか、親の事よりも、自分の好きな人や仲の良い友達との生活で、充分 […]
- 2020年9月23日
- 2021年4月13日
とある不動産や(タケル君)
Aとタケル君はとても仲良しになる。 Aが、タケル君の父親(竹下)と不穏な出来事が後でも、タケル君はAと仲良くする。 のちに二人は中学生となり、Aとタケル君は上級生に絡まれ、Aは殴られるタケル君を助けようと、初めての「暴力」を使い、「自分の狂気」に気づく。 Aの暴力と、狂気に気づいたのはAだけではない […]
- 2020年9月22日
- 2021年4月13日
とある不動産や(番外編弐)
父親が、妻の連帯保証人になった金額は『5,000万円』だった。なのに、銀行は父親に『1億』を請求してきた。 (銀行員:竹下)『お兄さんが失踪しました。借金もとても膨れ上がっていて、もう上限いっぱいの1億円を超えました。法に基づいて、私達はこの土地と建物を売却するしかありません。ただ、橋村さんが1億円 […]
- 2020年9月21日
- 2021年4月13日
とある不動産屋(番外編)
Aの父親は『橋村商店』という魚屋を営んでいる。母親は、橋村商店の若奥さんとして、父親を手伝っている。 Aが3歳の頃の話だ。父親はとてもまじめで、不器用。どちらかというと『職人気質』の人間だ。母親は、近所では有名な美人で、愛嬌も良く、とても人気がある。 まだ、各街で『魚屋』が必要とされていた時代、父親 […]