不動産市場の低迷期が始まった。

全国的には利便性が良い(人気エリア)分譲マンションと中古物件の売れ行きは何とか維持している様子です。

住宅ローンは、今の金融引き締め(銀行が思うようにお金を貸してくれなくなる事)の時代でも割と優しい基準で貸してくれます。

そもそも住宅ローン金利が低くてお金を借りやすい理由は『購入者が住むための物件』であるからであり、国は日本国憲法の基本的人権に従い衣食住の確保において阻害しないよう金融機関へ昔から働きかけている為である。

反対に、収益物件(自分の資産を増やすための物件)については『個人の欲であり事業』として見なすため、金融機関へ積極的に融資するようには国は働きかけない。
よって、貸す貸さないは各金融機関(銀行・信金・興銀等)に判断を委ねている。
万が一、過度な融資をしている状況が発覚すれば、『金融調査』の対象となり、銀行の御上である『金融庁』から厳しくしかられる為、今の各金融機関は金融庁を怒らせないように融資には慎重になる。

また、万が一アメリカが金利引き上げを行い日本もそれに引っ張られるように金利を上げる状態となれば、返済に苦しむ人が増え破産者が増加する為、金融機関はより融資には慎重となる。

今の日本国内においては金利を引き上げる要素は少なそうだが、数年後は分からない。
もしかすると『住宅ローンや教育ローン』など一般家庭に降りかかるもの以外(収益物件や事業資金等)の金利引き上げを実行すればたちまち国内の経済は衰退する可能性が高い。

ここで、金利を上げる下げるという行為がなぜ経済的にインパクトを与えるのかを少し簡単にお伝えします。

通常、金利が上がるとお金を借りる人が減ります。よって、過度にお金を借りて何かビジネスをしようとか、何か高額な物を購入しようとする動きが鈍る為経済を抑制する効果が期待されます。
物がたくさん売れないため、物の価値が下がり貴重なお金の価値が上がる(デフレーション)という構造になる訳です。

反対に、金利を下げてお金を借りやすくすると国内の色々なビジネスが盛んになり、物やサービスにポンポンとお金を出す消費者が増え、市場にお金(血液)がまわります。
物がたくさん売れる為、物の価値が上がり市場に多くのお金が増える事によりお金の量が増え、お金の価値が下がる(インフレーション)となる構造です。

私は経済の専門家ではないので詳細は分かりませんが、今の日本は『物価も安くなる傾向(物の価値が下がる)なのにお金を使う消費者が少ない為デフレーション気味』ではないかと思います。

地方の不動産では、賃料は少しづつ下落しており不動産の価値が下がっている傾向です。
数年前までは、古い物件を業者が安く購入し、お金をかけて見た目も内装も綺麗にした後に再び高値で売却するという動きが活発でしたが、今は銀行の融資が厳しく購入希望者にお金を貸さない銀行も多い為、売れ残りが目立つようになってきました。

もちろん、資金力に余力がある業者は賃貸として貸出し、時期が来たら再び売却へと進めるのでしょうが、はたしてどれだけの不動産業者や建設業者が持ちこたえられるでしょうか。

ネットに載っている売却物件価格も全体的には徐々に値下げを始めており、不動産価格が高騰していた時期からすると妥当な金額に戻りつつあります。
おそらくこれからの不動産市場では、現金保有率の高い会社や個人が安価で不動産を購入するというリーマンショックのころのような流れになるかもしれません。

しかし、世間ではそれ以上の不況になる事を想定している人も多そうです。
中国やアメリカ、EU等の世界規模での不景気に入ればリーマンショック以上の経済不況がくるというのです。

私の知人(コンサル系や商社マン)は、『中国経済がもし弾けたら(バブル崩壊)とんでもなく経済が困窮する』と言います。
私はよく分からないのですが、マジな声とトーンで言われたため、本業である不動産業者にも関わらず『不動産は売った方がいいかな?』とうっかり聞いてしまいました。

知人は、『現金の余力に自信がなければ売った方がいい』と。。。
ただの雑談に聞こえるかもしれませんが、この知人は、大手の商社に長年勤務しており日銀の人とも仲良くしているおかげでお金の事情にすごく詳しい人です。
10年以上前にも、『数カ月で円ドル相場90円=1ドルが110円=1ドルになる』と私に言いました。
当時FXで損切りもしていた頃で、『不動産以外の投資は本当にセンスがないな』と自分で自覚していた為気にしていなかったのですが、本当に112円~115円=1ドルくらいになっていました。
そういえば、その知人は、『豪ドルは買うな、円高になるから』と言っておりその年のゴールデンウィークで私は50万程損をしたことをはっきりと覚えています。
信じて手放しておけば損はなかったのですが、そこまで当てるなんて思っていなかったので損という体感をし学びました。『私は不動産に関係すること以外は向いていない』という現実を。

おそらくその知人は、経済の流れや本質を考える力が備わっていたのかもしれません。
その後、その知人はドバイに行き、真っ黒に焼けていました笑

これから本当に不動産の市場が低迷するのか、あまり変わらないのか、上がるのかは分かりませんが、
誰でも想像がつく事は『景気がすごく良くなる』という事は考えにくいですよね。
今が低迷期ですので、戻るのか、下がるのかの二択ではないかなと私は思います。

それではここから不動産について記事をご紹介させて頂きます。

景気がどうなるにしろ、『自分の所有不動産の価値を上げる努力』をしておくことが最も無難な選択しだと私は思います。

宅配BOXの便利さを知ってしまったという入居者も多い為、入居者サービスの一環として取り入れる準備を早期にすることをお勧め致します。
ネット販売はウイルス経済を背景に右肩上がりです。ネット販売が増えれば増えるほど宅配業の仕事もつられて忙しくなります。留守宅への不在票を何度も置かれたり、何度も同じ場所へ配送する側も大変な事情の解決策は宅配BOXの活用です。

また、ネットを使う入居者が圧倒的に多い為、ネットの高速化も入居者ニーズにかかせません。
これまでの入居者は、『ネットが無料で使えるかどうか』という事を条件の一つにしていた人が多かったですが、これに加え、『ネット回線は高速化されているか』という質問も増えています。

エアコン付き、ウォシュレット付き、モニターインターフォン付き、宅配BOX付、高速化されているネットの無料化、そして清潔的な部屋・建物かどうかという事が賃貸市場において多く支持を受けやすい事になると私は思います。

そして余力がある物件所有者さんはぜひ、早めの借入金返済をお勧め致します。
金利が上がるリスクや不景気による空室(家賃収入減)に備えて。

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