鏡の水垢を洗浄施工(補修)

鏡のしつこい水垢を取りたいと思っている人は案外多いと思います。

今回は、もう少し具体的な手法を記載した上で写真と一緒に鏡の洗浄施工(補修業)をご紹介させて頂きます。

少し補足のご説明をさせて頂きますが、市販の洗剤やクエン酸が含まれているレモンなどを使用して水垢を取る人もいるとは思いますが、その瞬間だけ水垢が取れるだけで、次の日にはまた水垢となっているケースが多いと思います。

やはり、プロの清掃屋やガラス屋の職人さんに聞いた時には『プロは市販で売っていない業務用を使用する』と言います。今回ご紹介する業務用洗剤は、ネットでは購入できますのでアマゾンや楽天など時期的にお安いタイミングが違うとは思いますがご自身で検索してみて下さい。

それでは、まずは施工前の水垢(7年間も掃除していない入居者のお風呂場鏡です)

これはかなりハードな水垢ですね。
おそらく前の入居者さんは全く鏡の掃除もしていなかったのでしょう。
しかも鏡の型番が古いそうで、経年劣化の交換時期を迎えようとしている鏡でもあります。

これをどこまで綺麗に出来るのか。
通常のハウスクリーニングでは多少の水垢を研磨剤でこすったりして綺麗にしますが、
鏡の補修施工は一味違います。

使う道具は下記写真です。

まずは業務用の『水垢クリーナー』です。ネットでなんと7,000円近くします。
さすがに清掃では使わない高級な薬剤ですね。

そのクリーナーボトルの横にあるのはクリーナーを入れる容器です。
この容器に移し、鏡にプシュッとかけるわけです。
(スポンジにこのクリーナーを含ませても問題ございませんが、素手で洗剤に触れないように気を付けてください)

ハードスポンジ(固めのスポンジ)を使い、鏡にクリーナーをふきかけてから5分間ひたすら回すようにこすります。

クリーナーの量は少なめで問題ありません。すぐに泡立ちますので量を多めにつけすぎないようにご注意ください。

さて、5分間スポンジでこすったあとには、水で流します。
これを最低2回は行ってください。(水垢が取れているようであれば1回で充分です)

それでも頑固な水垢が取れない箇所には水をかけながら写真にあるグレーの耐水ペーパー1200を使い研磨してください。※水をかけながらしないと鏡に傷がたくさんつきます。

次に、写真にある黄色いペーパー(ペーパー型の雑巾です)を使用し、鏡を綺麗に拭き掃除してください。
この時に水は完全には取れませんので気にされないでください。

この時点で、納得がいく状態なのかどうかを確かめてください。
足りないようであれば、もう1回3分間だけクリーナー&ハードスポンジでこすり続けてください。
そのあと水を流しながら、もう一度耐水ペーパー1200を使用し気になる水垢のポイントだけを研磨してください。

最後に、写真にある赤色のマイクロファイバー布巾を使用し、水を綺麗に拭き上げてください。

仕上がりはこのような形になりました。


少し鏡のフィルターがやけてしまっていますが、まずまずの出来上がりではないでしょうか。
先程の水垢の鏡よりはこちらのほうが綺麗ですよね。

ここで少し不動産業界のお話しをします。

不動産会社は入居者が退去した後のルーム清掃の項目で『鏡の洗浄』も必須項目となります。
通常の鏡洗浄とは、市販で売っている鏡クリーナーとスポンジでの洗浄&研磨剤での研磨作業を約15分未満で完了します。

これである程度の汚れや水垢が取れますが、この記事のような年季の入った水垢は通常洗浄では取れません。
このご紹介している鏡の洗浄は『清掃』ではなく、『補修』に近い作業です。

つまり、本来は別途費用を頂かないと成り立たない作業という訳です。

ちなみに、このご紹介した道具を使用し鏡を綺麗にする作業の原価は、
『材料費に約1,500円支出』『人件費に約2,000円支出』となり、3,500円は原価で必要な作業です。
大手の清掃会社であれば、6,000円~8,000円は頂く内容です。

しかし、このことを理解している不動産管理会社は少ないです。
理解している不動産会社の特徴は、『清掃会社を運営している不動産屋』と『高級賃貸住宅や中古物件販売に特化している不動産会社』となります。

通常の賃貸物件を多く管理している会社では、『鏡ってそんなに大変なの?知らなかった』という人がほとんどです。

次回は、換気扇の洗浄やフローリングのキズ補修などをご紹介していこうと思います。

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