水害(水災)保障~保険適用について

昨今の西日本でおきている大きな災害の一つである『水災』は、とても厳しく悲しい自然災害です。今回の水災のような場合に『火災水災保険』ではどのような保障になるのかを記載致します。

まず大切なことは、家や建物を対象に加入している『火災保険(水災保証付き)』について改めて見直すことです。

自分が加入している保険の種類や、万が一どのような保証がされるのかを把握しておくことはとても大事です。

火災保険に『水災保証』をつけていない人も多く、いざという時に『加入しておけばよかった』と思う人も出てきます。ぜひ一度見直しをお願い致します。

さて、水災といっても、どのくらいの被害で保証が出るのでしょうか?

基本的に「水災」として認定されるには、『床上浸水45㎝』というのが基準となります。
居住用であれば、玄関や居間などの床より45㎝以上の水が浸入してくれば『水災』として認定されます。

保証金額は、被害にあった程度により違います。また、建物自体を保証してくれる『水災保険』だけではなく、『家や建物内の家具家電などを保証する家財保険』もついているのかどうかも確認ください。

火災や水災、落雷、風水災(台風の災害)、雹(ひょう)に霰(あられ)災害も火災水災保険の補償対象内となります。

地震と津波による災害は保証されません。この二つについては『地震保険』に別途加入する必要があります。

地震・津波による被害はこの『地震保険』より保証されますが、『全損(家や建物が全て倒壊する損害)』で、火災保険の保証額÷2となります。

例えば、火災水災保険の全損保証額(満額)が5,000万円だとします。
地震や津波の災害による全損保証額(満額)は5,000万円÷2で、2,500万円の保証額となります。

他にも、全損ではないが、半分くらいの損害(半損)や一部の損害(一部損)などがあります。保証される金額は全損ほどは出ませんが、それでも保険に加入しておく方が良いです。保険金額や保障内容はそれぞれの保険証券をもとにご自身でご確認ください。

追記『速報!』
損害保険会社の大手4社が、2021年1月から『住宅向け』の火災保険料を見直す(実際の保険料金の値上げ)事を明らかにしました。
全国平均で6%~8%ほど保険料を値上げする方針です。
全国的に自然災害が相次ぎ、従来の保険料金では賄えなくなってきているのが現状です。(保険会社より保険加入者への補償金(保険金)支払額は、2018年に1.5兆円超、2019年に1.2兆円超となっております。2020年(本年)も、水害による自然災害が広がっており、保証金(保険金)の支払額は多額となる見込み)

保険料金は、全国一律ではありません。各都道府県や地域により『自然災害や損害発生率』は異なります。1番高い保険料の値上げでは10%ほど値上がりすると保険会社は予測をしています。

≪関連記事≫👉火災水災保険の申請方法

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