買取業者が求めるエビデンス(根拠)についてご紹介します。
買取を検討するかたはいくつか共通の検討方法があります。
一つの例をケースに検証してみましょう。
現況が空家1軒、土地の敷地面積は約100坪(330㎡)とします。
まず、準備としましては、
- 土地・建物の謄本と公図と地積測量図の取得
- 現場の地図と現場写真(接道含め全体が写るように撮影)
- 土地・建物の固定資産税評価額と納税額(直近の年代)
- 境界の確定が出来ているかの確認
- 空家の解体費用の見積もり
- 更地にするための造成費用の見積もり
- 空家が利用できるかどうか住宅診断
- 上下水の配管図を取得
- 用途地域、その他規制内容を建築指導課にて確認
- 近隣で売却された土地や物件の価格を調べる
上記10の資料が準備出来ましたら買取業者や仲介業者への紹介がスムーズにいきます。
はずしてはいけないポイントとしては、「そのままで売却しても魅力的かどうか」という事。
補足ですが、収益物件(アパートマンションや店舗)の場合は追加の準備として、
追加①収益の内訳表(レントロール)
追加②建物の構造・築年数・建物図面
追加③修繕履歴
追加④買主に不利になる恐れがある重要な伝達事項
が必要です。
買取業者さんや、自分自身で買取を検討されている方は、買取後の転用や活用に伴って買取金額を決めます。つまり値段の違いは主に、買取後の転用や活用によって左右されます。
■買取をされる方の主な転用・活用(例)
- 現況のままで売却、もしくは分譲して売却
- 分譲戸建て住宅として売却
- アパートマンション用地として売却(建築した後の売却も含む)、もしくは所有目的で活用
- 駐車場用地として売却もしくは所有目的で活用
- 店舗や太陽光など事業用地として売却もしくは所有目的で活用
- 現況のままで活用もしくは自宅用地として活用
だいたいこんな感じです。
ここで売主さんの事もフェアに考えなければなりません。その為に売却金額の相場価格を確認します。
売買の相場価格を調べる方法は
- レインズ(業者専用サイト)👉レインズ 参考サイト
- 土地総合情報システム(国交省サイト)👉地価公示・地価調査・取引価格事例サイト
- 民間サイトでの不動産情報サイト👉不動産ジャパン 取引事例確認
- 現地エリアに強い不動産業者さんの情報
相場間隔が養えるまでは、上記全てを行うのがベターです。
売買価格は現況や場所、年代でも違います。また、先程の買主側の都合でも価格が変動します。
いずれにしましても売主さんが納得した売却が出来るかどうかも大事な要素ですよね。
最後に、先程の必要な準備で、
■近隣で売却された土地や物件の価格を調べる
と記載させて頂きました。
買取を希望されている方や業者さんは、買取後の転用・活用による利益を最重要視しています。
よって、利益から逆算して買取(原価)します。
この近隣実績を準備できている案件は目を通して頂きやすいです。
≪関連記事≫
👉不景気の際、売買営業の心得 👉不動産売買での失敗談