1月29日の日経新聞に気になる記事がありました。
【国内最大の不動産投資 アメリカファンドが3000億円】
とのこと。
今回、アメリカの投資ファンド会社であるブラックストーングループが
3000億円を出資して日本の収益物件を220棟一括購入することになりました。
余波として、この3年間の間に、
米モルガンスタンレーや中国資本の投資会社ブライトルビーなどが日本国内のホテル等の不動産を買い占めている傾向はありました。
海外の投資ファンドが日本国内の不動産を狙う背景としましては、
日本の金利が低い為、資金調達を超低金利でできることにあります!
海外の投資ファンドの考え方の一つとして、
投資利回りと調達金利の差である【利回り差】を重視する傾向があります。
また、その【利回り差】は日本は世界基準で高く、
現段階で日本の不動産は割安と判断されています。
●東京の主要オフィスビルの利回り差・・・・2.8%
●ニューヨーク・・・・2.3%
●上海・シンガポール・・・・1.8%
日本国内の不動産で、分譲マンションや賃貸物件は低迷気味ですが、
利便性の良いオフィスビル(商業ビル)やホテルは依然として価値が高いと判断されています。
海外勢の日本の不動産投資が、主要部限定ではありますが、地価が下がりにくいあるいは上昇傾向にある要因の一部を作り出していると言えます。
ただ、あくまで海外投資ファンドの狙いは利益ですから、
いつ利益確定に伴う売却に走るかを注視しなければいけません。
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海外の投資ファンドが日本国内の保有資産を売却し始めたとき、
国内不動産の低迷は加速する可能性があると言えます。
海外勢の動きも、今後注視をしていく必要がありますね。
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