価値ある仕事スタイル 不動産市場

本日の記事は、前回の『不動産市場における将来の事業スタイル』について記載をさせて頂きます。

不動産事業のスタイル(価値ある仕事のスタイル)
例えば、不動産事業においては大きく4つに分かれます。

1.不動産の賃貸
2.不動産の管理
3.不動産の売買
4.不動産のコンサル(大家業や大家さんを顧客としたビジネス)

この4つのカテゴリーの中で、大切なポイントとしましては、
自分はどのカテゴリ―を磨くか(頑張りたいか)
どのカテゴリ―であれば継続的に仕事を続けたいか
という、『価値を高める(やりがいを感じるのか)』事が大切だと私は思います。

当たり前のようなお話ですが、当たり前に考えて行動できている人は案外少ない印象です。

たまたま今の仕事についたから続けているだけ。。
給料がもらえるからやっているだけ。。
別に他の仕事でもいいと思っている。。
という、無意識に毎日を過ごしてしまっている人と、
『自分の将来や生きがいの為にやっている』という意識で働いている人の差は相当に大きいです。

さて、今回は『不動産市場における将来の事業スタイル』という大切なお話となります。
ここから深堀をしていきたいと思います。

まずは、ざっくりと市場の現状把握を書き出します。

◆不動産の現状把握
賃貸は、『人が住む・商売をする人が借りる』という建物の一部を貸す形式と、
『車を止める、物を置く、建物や設備を作って使用する』目的で貸す土地貸し形式があります。

管理は、この貸した場所の顧客から『賃料を回収する』『安全・衛生面を継続する』『突発的なトラブルや事故の対応』
という基礎業務が主体です。

売買は、土地や建物の相当額(売買価格)で売る人と買う人をマッチング(成約)させる業務となります。

コンサルは、上記の賃貸・管理・売買の業務全般を全体として運営していく(もしくは運営を助ける)業務となります。

次に、現状の実態(顧客目線での市場価値)を書き出します。

◆顧客目線での市場価値
賃貸と管理においては、
『ネットや広告に力を入れている(知名度やブランド力がある)』というのが大きいと思います。
つまり、ある程度の知名度があり、賃貸管理の仕組み化が既に出来ている中堅・大手不動産会社が圧倒的に強いです。

一部の地域において、『この地域では、100年くらい続いている老舗の不動産屋が知名度がある』という
『地元ならではの不動産屋(安心感のある不動産屋)』も御座います。

いずれにせよ、新しく参入する会社は簡単に入りこめる市場ではないと思います。

反対に考えますと、
賃貸と管理はある程度知名度と安心感のある会社に任せる事が無難であるという事になります。

この市場に参入する上では、ブランド力のある不動産会社では中々出来ない事業スタイルを確立しなければ
顧客に価値を提供し続けれない(顧客がつかない)結果になる可能性が大いにあるのではないでしょうか。

では、中堅・大手が中々できない事業スタイルというのはどういうのがあるのか、

❖まねされにくい(まねされても支障がない)事業スタイル
賃貸においては、大家側になる事をおススメいたします。
例えば、大家(地主)さんに、事業価値がる物件や土地を、価値相当金額の7割~8割で借りるとします。
その借りた不動産を知名度のある不動産会社に客付け(借りてくれる人や会社を探し成約頂く)してもらいます。

すると、価値相当額100%の金額に対して、20%~30%の利益が生まれるという事になります。

もちろん、簡単な内容ではありません。
そもそも、大家(地主)が納得してくれるのか、大家(地主)が価値を感じてくれるのかという課題が残ります。

ここで、深堀のポイントをお伝えさせて頂きます。

その不動産がある地域に住んでいない『遠方にお住まいの大家(地主)』が価値を感じて頂きやすいです。
例えば、
物件は沖縄にあるが、お住まいは東京の大家(地主)の方がいるとします。
その東京の大家は、『遠方にあるから不動産の立会やトラブル・事故の現地確認、話し合いが中々出来ない』
という課題があります。
他にも、『収入が安定しない』という不安もある方もおります。
そもそも不動産は所有しているだけで、固定資産税の支払いが発生します。
よって、嫌でも支出(税金)の事が頭をよぎります。

このような、税金支出の心配トラブルの不安現地での諸々対応の難しさ
全て受けてくれる(やってくれる)プロがいれば、そこには『価値(ありがたい存在)』が存在致します。

よって、近所にいる大家(地主)は、中堅大手にお任せして、
遠方の大家(地主)さんを対象に不動産の賃貸・管理を営めば、自然と売買やコンサル事業にも繋がります。

この事業における大切なスキルもあります。

【遠方の顧客の不安や面倒を担う大切なスキル】

1,報告・相談・連絡をマメに行なえるスキル

2,トラブルや事故の際に、『瞬発力』がある対応スキル

3,今だけではなく、将来における不安やリスクを顧客に提案できるスキル

4,今と将来の課題に対して、顧客と一緒に向き合う姿勢

この4つがあれば、中堅大手と仲良く連携しながら、顧客価値を提供し続ける事が可能となりやすいです。
4つの内、1つでも欠けてはいけません。そこが、中堅大手にはまだまだ備わっていない事業スタイルです。

中堅大手の不動産会社もホームページや自社アピールでこのような対応をする姿勢は見せています。
しかし、実際には『質が低い(スピード感が遅い)』というのが現実だと思います。
大手になればなるほど、『責任が持てる人』まで行きつくのに時間を要します。
また、対応内容も『これでいいのか』という社内確認に時間を要します。

もし、『私の任せている大手不動産会社は質がいい』と言う方がおられるのであれば、
おそらくそれは、たまたま担当者のスキルが高いのだと思います。
そして、スキルの高い担当者は会社を転職したり、自立(自営)したりする可能性が大いにあります。
よって、必ずしも今のままでも継続的に大丈夫と言う根拠とはならないのではないでしょうか。

今回は、将来における不動産事業スタイルについて深堀をさせて頂きました。
世の中にはまだまだ優秀な方がたくさんおります。

今回の記事以外でも「実はもっとこうしたほうが価値(自分自身のやりがいと顧客へのサービス価値)が高い」という
事業をされている方もいるかもしれません。

何より大切なことは、
あなた自身は、何に価値(自分のやりがい)を感じて、どんな価値(顧客の喜び)を提供したいか
そして、『その価値』を高める為に今すぐに始められる事はないのかと、『自分ときちんと向き合う』という事ではないでしょうか。

この内容において、考えてみようというきっかけにしてもらえたら幸いです。
考える際には、自分だけの時間を1時間以上は程確保して、お金の計算や単純な打算ではなく、
『純粋な自分の心』と向き合い、『自分自身の価値と課題』を書き出す事が良いかと思います。

 

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