最近、仕事を通じてこんな疑問を投げかける物件オーナーがいました。
『エアコンの交換時期はいつが妥当なの?』
答えは、『エアコンが作動しない(故障状態)時です』
というのがオーソドックスな回答でしょう。
ネット情報でも色々な見解があります。
●新しく購入してから10年~14年くらいが交換時期
●何度もエアコン洗浄したのにカビ臭が取れない時
●エアコンの効き具合(冷房・暖房)が完全に弱い時
湿気が多い場所(カビが発生しやすい場所)やエアコンのメーカーによって様々ですが、
今の日本製であれば大方10年~15年くらいが交換時期を迎える可能性が高いです。
昔のエアコンであれば10年持たずに交換時期が来ることもあります。
ただ、エアコン設置(購入後)より10年未満の場合、エアコン内部の電子部品や回路(配線等)にほこりが付着しすぎて故障している事もあります。
電子部品(エアコン内部の表示基盤・受光基盤※下記写真参考)の故障であれば、内部部品を交換すれば、それから数年は持つこともあります。
ですが、エアコンの仕組み自体を理解している物件所有者は多くありません。
よって、『なんでエアコンの内部の交換をするのか?』という質問も受けやすいです。
現に、一般的には不動産管理会社は『説明がめんどくさい』と言う点と『変に疑わられるのがストレス』という2点よりエアコンが作動しない時には内部の電子部品の交換は初めから諦めて本体ごと交換する事を進めてくる方が圧倒的に多いです。
もう一つの理由として『内部の電子部品を交換しても作動しなかったときに結局本体交換をお願いする事になるから』と物件オーナーの二重支出によるクレーム防止として、やはり本体交換を進める傾向です。
(参考)エアコン内部の電子部品交換で治る可能性があるサイン
・エアコンのリモコン操作で本体が作動しない(電池は新しい物と交換済)
・エアコン本体の応急運転ボタンを押しても作動しない
・リモコン操作時に本体から音が鳴らない
(参考)エアコン本体交換のサイン
・エアコン洗浄をしてもカビ臭が消えない(最低2年に1回の洗浄有り)
・冷房・暖房が全く効かない
・エアコン作動中に本体内部からずっと変な音がする。
・ルーバーの開閉機能が作動しない(購入後10年以上経過)
※エアコンルーバーの写真
あくまでも電化製品ですので、保証期間は1年が多いです。
要は、『故障しやすい』という事ですね。
エアコン洗浄の頻度(回数)についても良く聞かれます。
エアコン洗浄の頻度は私の経験上ですが、
『出来れば1年に1回、最低でも2年に1回』をおススメしております。
エアコン洗浄をしたエアコン内部のカビや汚れの水を見てもらえば一目瞭然ですが、
マジ、めちゃくちゃ汚いです。
こんな状態のエアコンからの空気をずっと吸っていたと思うととてもショックを受ける人もおります。
また、内部のホコリも清掃出来ますので、エアコン洗浄は健康面でも必要です。
※アレルギー性鼻炎の方はエアコンの汚れによる空気が原因の場合もありますよ。