リセット清掃(一時清掃)

本日は、物件のリセット清掃(一時清掃)についてご紹介をさせて頂きます。

自分の物件をリセット(元に戻す・状況を切り替える)するという意味で、『リセット清掃』(昔は一時清掃とも言います)を行うと言います。

自分の物件が綺麗に保てている大家さんは割と少ないです。
定期清掃をきちんと入れている物件でも清掃の質が悪ければ意味がありません。
そこで、定期清掃では半年から1年間程かかる清潔感を一時的(1日~4日)に特別清掃をしてもらいリセット(汚い物件の状況を切り替える)するという清掃依頼が毎年11月~1月と7月~8月に殺到します。

本来であれば、いい清掃業者さんに毎月の定期清掃を依頼しておけば特に問題ないお話しですが、不動産に清掃がどれくらい大切かを知らない人が割と多い為、きちんとした清掃依頼を行っていない大家さんの為にも重要性をご紹介致します。

まず『物件清掃』の主軸となる目的は、『現在住んでくださっている入居者に心地よく住んでいただく為』のサービスであるという事です。

ゴミ置き場がいつも汚い状態であるとか、階段・共用廊下の苔がずっとへばりついている状態ではダメです。
また、集合ポストのカビや水垢がずっとこびりついている状態では入居者もいい気はしませんよね。

そのような物件ではゴミ出しのマナーも徐々に悪くなり、エントランスも汚くなっていくのは必然です。
また、そのような物件で空室がある場合に、新しい入居者を獲得しようと賃貸の営業が頑張ったとしても中々決まりにくいものです。

物件清掃の主軸となる目的2番目は、『新たな入居希望者の成約を獲得する為』です。
空室期間が少しでも短く、なるべく賃貸収入を得られるように影の立役者となるのが清掃です。

今の入居希望者さんの多くは、エントランスとお部屋の清潔さとゴミ置き場をチェックする人が多いです。
この3点を確認すれば、住んでいる入居者の質大家さんのサービス力が分かりやすいという事です。

さて、定期清掃での質が良い仕事をしていただく為には、『最低時給1,500円(質の良い清掃業者は2,000円以上)×時間+洗剤等の材料費+交通費×20%~40%』という毎月の出費がかかります。
入居者より『共益費』をきちんと頂いているのにも関わらず、清掃も入れてない。共用灯の電気も交換出来ていないなど、サービスが怠慢では入居者は『何のための共益費だ。詐欺だ。退去時に今までの共益費を返金してもらおう』と思っている人も多いです。

実際、都会の不動産業者に聞くと『最近では入居者から共益費を今後は支払いたくないという声が増えています。原因は大家さんが定期清掃も入れてくれない事で、物件がとても汚いからです』

これから『共益費』についての問題が不動産業界で話題となるのは時間の問題でしょう。
全国の大家さん、共益費は大家の利益ではなく入居者への毎月のサービス料という事をお忘れなく!!

さて、毎月の清掃を怠っている状態でリセット清掃を依頼した場合には、『通常の定期清掃費用×6カ月~1年分+交通費×20%~40%』という費用が掛かります。単価が高いため、総額も高くなります。
※定期清掃費用の方がサービス力継続という視点でも費用でもお得です。

しかし、今まで怠っていた分リセット清掃もきちんと入れれば状態は改善できます。
あくまでも私の感覚ですが、『築年数を3年~5年くらいは清掃で若返らせる事は可能』だと思います。

実例を写真で見てみましょう!
マンション敷地内のブロックを高圧洗浄し、綺麗にする前と後の写真です。
【高圧洗浄前の写真👇】


【高圧洗浄後の写真👇】


次に、20年以上もほったらかしていた感じの集合ポスト・消火器BOX・非常用ベルのカビ・苔・錆です。

【強力な洗剤や研磨剤を使用した後(清掃後)の写真👇】

まだまだゴミ置き場やエントランスなどご紹介したい写真や工法もあるのですが、
入居者さんを特定されたり、個人情報も厳しいためこのくらいのご紹介が限度となります。

皆さんも、清掃について今一度考えて頂けたら幸いです。

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