進化した地震保険と火災保険

近年の日本国内において自然災害は特に目立ちます。
水害・地震による土砂崩れや洪水、水道の配管損傷など自然には到底逆らえないのが現状です。

家や不動産物件を所有しているのであれば『火災保険(総合損保保険)』と『地震保険』に加入されている人がほとんどだと思います。

火災保険(総合損保保険)で補える補償内容はたくさんあります。
●火災・水害・風水災(台風)・落雷・人災(事故)
これらの災害を理由に建物の内外が損傷・破損した場合にはほとんどの割合で保険金が受け取れます。
不動産を所有しているのであれば保険金のおかげで災害による修理修繕費用を補えたという人は多いのではないでしょうか。

火災保険で補えた実例(保険金を受け取れた実例)
●台風でベランダ(バルコニー)の網戸や窓ガラスが損傷したが保険金で修理できた。
●台風で防犯カメラが損傷したが、保険金で全て修理・交換出来た。
●台風で駐輪場と駐車場の屋根が損傷したが保険金で全て修復できた。
●水害で建物内(1階のお部屋等)が浸水したが、保険金で全て修繕できた。
●落雷で屋上アンテナが壊れたが保険金で交換出来た。
●落雷で屋上の太陽光パネルが壊れたが保険金で全て新しいパネルに交換出来た。
●落雷で居室のテレビがつかなくなったが保険金でテレビを買い替えできた。
●入居者の過失で部屋の火災が起きたが、保険金で全て修復できた。
●原因不明で居室内に水漏れが発生したが、保険金で居室の修復が出来た。
●原因不明でトイレの水漏れによる床の張替費用を保険金で全て賄えた。
●原因不明でキッチン下の配管より水漏れが発生、保険金で水漏れ被害場所の修復が出来た。
他にも色々と保険金のおかげで修復できたという例もあります。
どんな事故で、どこまで補償してくれる保険なのかは契約した保険内容により異なります。
火災保険(総合損保保険)の内容を今一度ご確認して頂きたいです。
この保険内容は昔と今もたいして変わりませんが、少し違うのは『付帯設備(太陽光パネルや防犯カメラ』についても保証してくれるという点です。
今では太陽光パネルを屋根に付ける人が増えていますし、防犯カメラも自宅や不動産物件の必需品であるため保証の内容に含めれるのであれば是非含めた保険契約をお勧め致します。
そして、現代の火災保険では『損害時の収入保障』が新たに加わっております。
損害時の収入保険とはいったいなんなのでしょうか?

 

 
損害時の収入保険(実例)

水害による被害で2階建アパートの1階にあるお部屋(10部屋)が全て床上浸水し、入居者を移動させ大規模なリフォームを実施する事となった。
被害総額は約3,000万円もする。加えて、入居者を別の物件(他人の大家物件)に移ってもらったため、修復中はもちろんの事、修復後は10部屋の空き部屋を抱えた賃貸運営を余儀なくされた。
修復作業の3,000万円は保険金により助かったが、修復期間は約1年必要と言われ、さらには家賃収入が10部屋分1年間入ってこない上に修復後は空き部屋の負担も重なり精神的にまいっている。

そんな時、火災保険代理店より、『お客様の火災保険は最長で2年間の損害時収入保障がついていますので、修復作業期間の1年間に加え、空き部屋が埋まるまでのさらに最長で1年間は家賃保証金が受け取れますよ。』と言われ、本当にきちんとした保険契約を結んでいてよかったと心より痛感した。

この内容は、実際に経験した大家さんの実例です。
この修復作業にも私は関わりましたので、災害時の収入保障はどれだけ大切かを私自身も思い知りました。
皆さんの中には『災害の修復作業に1年間はかかりすぎじゃないか』と思う人もいるでしょう。
実際にこのアパートの新築建築期間は約6カ月でしたので、倍の1年はおかしいと思うかもしれません。
しかし、災害時には自分が思っているような工事期間とは中々ならないのです。
なぜなら損害にあったのが何百棟もあったため、その人の為だけの修復作業で手配が出来ないのです。
また工事業者も災害時には修復費用を割高に設定し、それで受注頂ける人を優先します。
理解しがたいお話しですが、災害が起きた町は数年間は復興作業で町が潤います。
多額の保険金や補償金による修復工事・道路工事・上水下水道の配管修復作業・電柱の新設作業・ガスの復旧作業・加えて皆さんの自宅や不動産の修復作業により仕事が増えるわけです。
熊本県の大震災後から5年が経とうとしていますが、町の景気はとてもいいです。
それは復興作業の特別な需要による影響だと断言できます。
それでは次に地震保険にも触れてみましょう。
地震保険は、最悪建物が損傷(建物の半分以上が倒壊)した場合には、その建物が建て替えられる金額の半分(保険契約に詳細の金額が書いております。物件によって金額は異なります。)のお金が受け取れます。
建物の損害により、受け取れる最高額の全額・半金・1割・5%と異なります。
ですが、この保障内容ではとても困った事になっている人もおります。
例えば新築で1億円の建物を建設した場合に、すぐに地震による損害で建物の半分以上が損害を受けたとします。
ローンが1億円も残っていて、地震保険を5,000万円受け取ったとしても、借金を半分しか返せません。
建物はなくなり、借金が5,000万も残ってしまうということは、これからただただ返済をするだけという事です。

これは熊本県の一部で実際にあったお話です。
新築の自宅を作ってまだ2年しか住んでいないのに家が倒壊した。
地震保険だけでは住宅ローンの借金返済を全額出来ない。しかも新しく住まいを確保するにはまたお金がかかる。

住んでいない住宅ローンと新しい新居(賃貸だとしても)の二重負担はきつい。
この実例では、とても恐ろしい現実を思い知りました。当時は国が表立って、借金返済期間を延長してくれたり、その間の利息はストップしてくれたりと保護を図りました。もちろん、当面は賃貸暮らしで家賃も免除するなど保護の内容も手厚かったと思います。
しかし、復興から5年、はたして今はどうなのでしょうか。
どちらにせよいずれは借金の返済が始まり新たな家を確保しなければいけないという事なので、負担は避けられないでしょう。

熊本にお住まいのお客様のほとんどは、『命が助かっただけありがたい』と前向きになっておりましたので少しほっとしています。

 

現在の地震保険は、国が主体としている従来の地震保険(建物の新築価格×50%が保険金の最高額)加え、残りの50%を保証してくれる『民間保険会社の地震保険』とダブルで加入できます。
この保険は私は確実におすすめ致します。
この保障内容がいいという事はほとんどの人にみな迄言わずとも伝わると思います。
でも保険の支払金は高いんでしょ?』こんな質問が来るのは想定できますよね^^
もちろんタダでは加入できません。
建物価格が1億円とした場合、地震保険加入金が最長の5年契約で8万円程だとしましたら、民間の保証をプラスすると15万円程です。大体2倍くらいなのではないでしょうか。
1億円の地震保険金として満額の1億円を最高で受け取れる保障内容ですから安いと思いませんか?
5年で一回の地震保険が15万円×6回(30年間ベース)=90万円(※地震保険の加入金額は毎年見直されます)
おおよそ90万円で30年間も手厚い保障というのは中々魅力的だと私は思います。

今は、火災保険も最長で10年(建物の構造により異なります)、地震保険は最長5年となっており、その都度満期が到来しましたら延長契約か新たな保険契約を結ぶ義務がございます。
もし、次に保険加入するのであれば補償内容をじっくりご確認してください。

最後に、保険金を受け取る為に準備しなければいけない労務がありますので、皆さんには是非日頃より何か保険に関わる事故・災害がありましたら本サイトを利用し内容を改めてご確認ください。

💮保険金を受け取る為に必要な事

1,損害箇所の写真を撮影し、保険会社に提出する。
2,損害日時を記録しておく。その際には原因も記載する。
※後々保険会社に事故記録として提出が必要です。
3,損害箇所の修復作業にかかる見積書を取得し保険会社に提出する。
※虚偽の見積書は危険です。最近は見積書の工事業者へ確認の電話が多発しています。
4,自分の保険加入会社の事故受付センターの連絡先に電話をする(損害報告をする)
5,保険の証券番号を控えて置く。(保険会社に確認されます。)

💮収入保障保険を請求したい場合に必要な事
●通常の上記保険金を受け取る為の準備をしてください。
●通常の収入(家賃など)が分かる明細を準備してください。
●管理会社の会社名・連絡先を保険会社に報告ください。

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