本日は不動産業に従事する人が学ぶべきことを題材に学習記事をご紹介させて頂きます。
まず、賃貸・管理・売買・コンサルの4つの分野より何を学習すべきかをまとめてみます。
1,自社の管理物件を把握する事
・管理棟数・管理戸数を知る事
・管理物件の成約している家賃や契約形態(家具家電付やペット可など)を知る事
・ガスが都市ガスかプロパンガスかを知る事(都市ガスのほうがガス代は安いです)
・管理物件の成約手数料(広告料など)の大家との約束内容を確認する事
《1の解説》
まずは自社の管理物件や管理戸数の数を知り、誰に聞かれても答えられないと大家にも入居者にも同業者や他業者にも『この人は良く分かっているな』と思っていただけないため、信用関係に重要な要素です。
そして、管理物件についてはエリアごとに違うと思う為、エリア(地域)別でも把握しておきましょう。
自社の管理物件が、いくらで成約を得られているのか、広告料は大家からいくらもらえる約束なのかも確認しておかないと、後々利益の計算が必要になる為重要です。
ガスについては入居希望者は都市ガスのほうが安い事を知っているケースが多い為、入居希望者に聞かれた際にすぐに答えられるように準備しておきましょう。
(ネットが無料なのか、無料であってもネットの初期費用はいくらかかるのかも聞かれやすいです)
『自社の管理物件近隣にある他社の物件情報』です。
他社が自社の物件よりもグレードが良くて安い家賃で募集している場合に、その情報を知らなければ入居希望者は他社に取られてしまいます。
また、家賃が同じくらいでも部屋の設備や外観など他社と比べて引けを取らないかどうかも知っておかなくては自信をもった営業が出来ません。
続いて管理部門が学ぶべきポイントをお伝えさせて頂きます。
管理部門が学ぶべきポイントは、
『人(入居者と大家と関連業者)・物(物件)・お金(家賃や業者への支払いの送金業務)』
この3点を学ぶことが重要です。
1,人(入居者・大家・関係業者)との関係を把握する事
2,物(物件)の状況を知っておく事
3,お金(入金・送金)の業務には失敗は出来ないと理解しておく事
《解説》
入居者との関係では主にクレーム対応と家賃滞納者への対応があります。
入居者のクレームには迅速に解決策をもって対応しなければいけません。
中には悪質なクレーマーもいます。
悪質なクレーマーに対してはどのように対処するか先輩や上司と細かく準備しておく必要があります。
家賃滞納者への対応も、適切に、かつ効率的に行う方法を自分でも考え、上司とよく打合せをしなければ、無駄な作業時間が生まれます。
大家さんとの関係は重要です。
大家さんから信頼を失えば、管理物件が他社へ切り替えをされます。
良い物件であれば他社も狙っているケースは多いです。
大家さんとはいい話ばかりではなく、冷静に事業としてお互いに成功をするために時には現実的で大家さんに負担を強いる内容もある為、正直に話し理解し合える関係を目指しましょう。
関係業者とは、主にガス屋・水道屋・電気屋・清掃屋・内装屋になります。
銀行取引が多い会社では金融機関との関係も不可欠ですね。
関係業者と上手く日頃より連携が取れていなかったり、ある程度の信頼関係がお互いになければ長期休暇(GWやお盆休み・正月休みなど)の際のトラブルにすぐに対応してもらえないケースも出てきます。
関係会社も優先順位を付けて取引をしているため、自分の会社がどれくらいの位置にいるのかを知っておくことも必要です。
いい業者は他社とも取引があり、また他社の好待遇があればあなたの会社より優先して仕事を実施することとなります。
物(物件)については、第一に安全性が重要です。
住んでいただいている入居者の安全に支障がない建物かどうかを定期的に確認する作業が必要です。
確認の仕方も色々とありますので、経験値の高いひとへご相談ください。
大切なことは、もしあなたがその物件の入居者であれば建物のどこに不安を感じるかという目線で物件を細かく現地確認する事です。この現地確認が最も重要です。
最後にお金の入金・送金業務を怠ると会社の運営はきちんとできません。
またお金のトラブルは信頼関係を一気に崩壊させる要因の一つです。
入居者に期日を守ってもらう事、関係会社への送金は期日を守ること、
単純ですが、とても大切な業務です。
《管理運営について》👉『管理を効率的に運営する方法~解説~』
売買・コンサルはとても似た要素や関連した仕事が多い為一緒の記事にさせて頂きます。
不動産の売買・コンサルは、賃貸管理を経験して10年目くらいである程度習得できる分野です。
それだけ金額も大きく、責任も大きいためリスクもあります。
リスクに対する準備や無事取引を遂行する為にはきちんと準備しておかないと、後々トラブルに発展するケースも多いです。
トラブルなく取引が終えれば幸いですが、油断していると大きな損害を生む事にもなり得ます。
よって、賃貸・管理の実務経験を得てようやく売買取引、そして総合的なコンサルが出来るようになるという基礎は今後も忘れてはいけません。
売買・コンサルで学ぶべきことは👉『不動産事業と7つのリスク』をご参照ください。
この内容を理解し、顧客に分かりやすく提案できるように準備する事が重要です。
分かったつもりで挑むと大変な目にあうことも多い為、何度も呼んで頂く事をお勧め致します。