九州の外食大手である『ジョイフル』は収益改善が見込めない直営200店舗程度を閉店する意向を公表しました。
ジョイフルの直営店は600店舗ほどあり、今回の閉店で約3割の店舗減少となる。早ければ7月より赤字店舗を随時閉店する考えです。
『ロイヤルホールディングス』も2021年末までに、赤字店舗の70店舗程を閉店する考えを公表しました。
約700店舗を運営するロイヤルの約1割程の店舗削減となります。
今期の連結業績では、売上高が前年度より43%減の390億円、営業損益で約138億円の赤字を見込んでいます。
持ち帰り弁当店である『ほっともっと』を運営する『プレスナ』も、定食店である『やよい軒』の5月売上が5割弱減少していると公表。
『従来は、土日に親子で訪れるお客様が多かったが、今は子供連れででの外食を控えている様子。回復は早くても8月頃なのではないだろうか』というコメントです。
いずれも、新型コロナウイルス感染拡大による売上げ・利益の大幅な収益悪化が原因です。
また、各経営陣の共通している意見としては、『また、コロナによる外出の自粛や、自然災害などで更なる売上減少をする可能性もあるため』とコメントをしています。
今回のコロナショックによる中小規模の飲食店などの倒産や閉店は今後も加速する勢いが止まらなさそうです。
誰もが恐れているのは、『第二波のコロナ感染拡大』ではないでしょうか。
複数の店舗を運営する大手飲食チェーンとしては、事業の多角化と多様化を目指し、生き残りをかけてくるでしょう。
しかし、1店舗のみの小規模なお店にとっては、少ない選択肢から今後の事業や生活、未来の選択を迫られているのかもしれません。
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