本日は20年以上も人気を誇る『ドラゴンクエスト』を例に不動産という仕組みを考えてみたいと思います。
まず、ドラクエと言えば『勇者』が主人公となります。
勇者が世界を支配しようとしている魔王(ラスボス)を倒す為の旅に出ます。
旅先の場所場所で色々な仲間と出会い、パーティー(仲間)の力を合わせてラスボスを倒す事で完結するのがゲームストーリーとなります。
仲間の特性としては、『戦士(剣士)』『魔法使い』『僧侶』『遊び人(レベルが上がれば賢者となります)』『武道家』この5名が主な主力メンバーとなります。
それでは不動産の仕事の仕組みにマッチングさせてます。
まず勇者は、『大家(ビルオーナー)』でしょう。
ドラクエと同じで色々な事をバランスよくこなし、何よりも『勇気』を1番に兼ね備えている主役です。
剣技もこなし、魔法も、武術もそれぞれ専門まではいかないまでもある程度の実力が備わっていなければいけません。
次に、『戦士(剣士)』ですが、、戦士の特徴としましては魔法は使えません。
パーティーの順番でも1番目に先頭に立っているのが戦士です。
不動産の分野で例えるなら『真っ先に仕事を取ってくる営業』が合っている気がします。
ですので、賃貸営業や売買営業の人が戦士として例えやすいでしょう。
次に魔法使いをマッチングさせてみましょう。
魔法使いは敵を倒す魔法(攻撃魔法)に長けています。
不動産の分野においては『企画立案型』のコンサル営業の人が合っている気がします。
色々と稼ぐ知識と経験値を有し、顧客に合わせて計画を提案し、仕事を組み立てる人です。
僧侶は『パーティー(仲間)を守る呪文』を多く使えます。
仲間が負傷したり、命の危険にあった時に回復させたり守ったりする呪文です。
不動産の分野においては『管理部』の仕事にあたるのではないでしょうか。
管理部の仕事は『守り』の分野です。
入居者対応や大家対応、建物の安全維持、お金の管理など守りのプロとして欠かせない分野です。
そして、『遊び人』です。遊び人はレベルが上がるまではけっこう使えない存在です。
パーティーが戦っている最中に一人だけ逃げ出したり、すぐにやられたりします。
なぜか一定のレベルを超えると『賢者』に変身します。
賢者は、魔法使いと僧侶の魔法を両方使いこなします。より強い魔物を倒すなら賢者は欠かせない仲間です。
この賢者を不動産という分野に当てはめると『総合的な不動産業のプロ』という感じではないでしょうか。
建物の故障や破損などが生じたら『保険会社と商談』を行い、大家の支出を保険金でまかなう。
入居者と管理部が金銭的なトラブルに見舞われたら間に入り上手に対応する。
大家さんと不動産会社、不動産会社と入居者、様々なトラブルや不動産における財テクの技術を兼ね備えているプロフェッショナルこそ賢者たる資質なのかもしれません。
現実的に不動産会社に社員1000人いる所でも、賢者的存在は数名しかいないでしょう。
それだけ価値が高いのも賢者たる存在意義の一つだと言えるかもしれません。
ドラゴンクエストで例えると色々と分かりやすい仕事の役割が見えてきます。
ただし、『武道家』についてのマッチングが思いつきません。
ドラクエの武道家は肉弾戦での攻撃力は1番です。
しかし、攻撃力という面だけで見ると剣技が得意な『戦士』が1枚上手です。
ドラクエの中で武道家が頼りになるシーンと言えば、『魔法が一切効かない魔物』と戦う時です。
魔法使い、僧侶、賢者の肉弾戦での攻撃力は凄く弱いです。
勇者は少し強いくらいで、戦士と武道家がダントツで攻撃力が強いです。
戦士だけでは魔法が効かないたくさんの魔物を退治するのは大変ですが、武道家がそれを補います。
という事は、『戦士』は剣を武器として『武道家』は己の肉体のみの強さで闘っている点より不動産に例えますと、
『戦士は剣(資格)』を持っている=宅建士や各種資格を保有している営業
『武道家は己の肉体の強さ(センス)』を持っている営業
と分けるのが妥当ではないでしょうか。
実際に、資格は保有していても営業センスのない不動産営業はたくさんいます。
実際に空き部屋を埋めてくれている営業の人はセンスや感覚が冴えている傾向にあります。
とはいえ、現実的にはある程度の資格も必要になりますから武道家もゆくゆくはヌンチャクを使いだすのでしょう。
さて、最後に『勇者(大家・ビルオーナー)』についてです。
パーティーの中心人物は『勇者』です。皆、勇者の目的(魔物を倒す)という事を叶えるために仲間になり、
力を合わせて難敵を倒していきます。
大家・ビルオーナーにとっての目的は『それぞれの事業の成功』ではないでしょうか。
その成功に必要なパーティーは充分に備わっているでしょうか。
パーティーが出来れば良いスタートとなり、その後にはそれぞれがレベルアップをしなければいけません。
レベルアップが無ければ更なる難敵(困難・災難)をクリアする事は大変です。