本日はコロナ化で賃貸・管理の業務に励んでいる皆様に向けてちょっとした業務改善のポイントをお伝えさせて頂きます。
まず、コロナ化で人の流れが少ない中の入居希望者の数は激減しております。
しかし空き部屋は増えております。
これは、コロナ化により不景気の影響を受けている方々が経済的に苦しくなり、
実家に帰る人や今まで通りの家賃を支払って生活する事が困難になってきた人が増加している事が要因です。
中心地でマンション業を営んでいる不動産管理会社に聞いても、
『夜の商売や飲食店に勤務している人たちの退去が止まらない』
と深刻な内容を教えて頂けました。
もちろん、テナントの空きも増えております。
一時は、安価のテナントの成約率が地方でも上がってきた(従来に戻りつつあった)のですが、
結局は8月の緊急事態宣言とお酒の提供禁止を受けて心折れた人たちが後を絶ちません。
余談ですが、深刻な新型コロナ問題(正式には19番目のコロナウイルス発生に伴いコビット19と呼びます)については、ウイルスで死者を出さないようにするのか、経済的な要因での自殺者を出さないようにするのかの選択で、
どうやら日本国内の世間はウイルスでの死者を減らすほうを選んでいる様子ですね。
(コロナが要因とされる死者は年間1万人ほど、自殺者は年間3万人ほどです)
この問題も少し複雑です。
国としては生活保護の制度を用意していると言うでしょうし、コロナの問題以前より自殺者は年間2万人を超えております。さらには医療従事者や若い世代もコロナ感染による死者も出る可能性がある事から、消去法により新型コロナの対応を重視することを選びがちなのでしょう。
政府も完ぺきではないため、仕方がないかもしれません。
内容を不動産に戻します。
要はこの数少ない入居希望者を獲得することは現代の不動産会社にとっては死活問題となっており、
また減少してきている賃貸入居者の少しでも長い入居をしていただく為の創意工夫が必要であるというのは間違いないと思います。
現代の時流や入居希望者の心理的な要素も強みに変える工夫をお伝えさせて頂きます。
まず、空き部屋の募集の仕方ですが、ネットで広告を出す際に『お部屋の除菌・消毒を完了しております』という文言もお入れする事をお勧め致します。
もちろん、不動産会社は誇大広告や嘘は業務停止にあたるため(そもそも人として)正直に告知をしなければいけませんので、お部屋の除菌・消毒を謳うのであればきちんと作業を行ってから載せましょう。
たとえば、退去後のお部屋を清掃した後に下記のような『清掃完了シート』がお部屋の玄関に置いてあったなら、
皆さんはどう印象を受けますか?
いつ清掃や消毒をしてくれたのか、
換気扇はきちんとカビ取りや消臭をしてくれたのか、
エアコンは洗浄してくれたのか、
お部屋の消毒作業はしてくれたのか、
入居希望者がお部屋を内覧(見にくる事)した際にこのような清掃完了シートがあった時、はたしてどんな印象を受けるでしょうか?
実は、ここまで細かく清掃の内容を示した清掃完了シートをお部屋に置いてある不動産会社は少ないです。
きちんとするべきことを行い、やったことを次の入居者に示すことは現代においてとても需要です。
入居希望者にアピールしなくても、清潔なお部屋と清潔にした証明(完了シート)を目にしたときに嫌な気持ちになる入居希望者はいないのではないでしょうか。
この業務には、管理と賃貸の連携プレーが大切です。
管理部は、清掃業者・内装業者ときちんと作業内容について打ち合わせを行い、
作業後の完了シートについても分かりやすく入居希望者目線で置いて頂くよう促す必要があります。
賃貸部はその管理部が用意してくれた良い土台により安心して入居希望者にお部屋をおススメ出来ます。
この内容は不動産会社にとってはメリットが多いですが、未来の入居者にはデメリットが存在します。
なぜなら、清掃や消毒の質が上がるという事は退去時の費用も上がるという事です。
おそらく、今までよりも2割~3割は退去後の清掃費用はあがるでしょう。
それでもこの時流は定着し、清潔感を求める社会により『当たり前のサービス』として定着すると私は思います。
もう一つ、クロスの張替をする際に不動産会社や大家さんの好みもそれぞれあるとは思いますが、
お部屋に清潔感と開放感を感じて頂くには天井や壁紙を『白と水色』を使用する事が望ましいと私は思います。
白と水色(明るい青色)の相性は抜群で、清潔感と開放感の両方を入居希望者に感じて頂きやすいと実感しています。入居希望者は、希望の予算家賃や立地でお部屋を決める傾向にありますが、お部屋を内覧した際には部屋の見た目や清潔感など『印象』で決める事も多いです。
建物の見栄えや敷地内・ゴミ置き場の定期清掃はもちろんきちんと行い、
お部屋の中も清潔感のあるように印象良くし、清掃完了内容もきちんと示すこと!
これが現代の賃貸管理業務には大切だと私は思います。
最後に、そもそもですが、不動産会社の人も清潔感ある雰囲気を持つことをお忘れなく^^