キーエンスから学ぶ『無形型資産』

『キーエンス』という会社をご存じでしょうか?
日本一、社員の平均年収が高い事で有名です。(平均年収は2,000万円超)

今回は、この『株式会社キーエンス』から今後未来の経営指針を学び、参考にしたいと思い、記事を書かせて頂きます。

株式会社キーエンス(英:KEYENCE CORPORATION)とは、大阪府大阪市東淀川区東中島に本社を置く、自動制御機器(PLCと周辺機器)、計測機器、情報機器、光学顕微鏡電子顕微鏡などの開発および製造販売を行う企業。TOPIX Core30の構成銘柄の一つ。海外売り上げ比率は50%を超える。現在、世界44カ国・200拠点で事業を展開。

まず、従来の日本企業や資産家と言われる人たちには、『有形資産』と言われる資産形成を保っております。

『有形資産』とは会社の財務諸表に記載される資産の区分で、実体のある資産を意味し、固定資産(会社が所有する機械類やオフィス製品、建物など)や原材料などの流動資産を含みます。 流動資産は1年以内に現金化できる資産を指すのに対し、多くの固定資産はその取得にかかった費用を使用する期間にわたり減価償却します

つまり、『実際にモノとして存在する』そしてその物を『現金化』できる『価値ある物』としての資産です。
不動産もこの『有形資産』として存在します。
それに対して、昨今の世界的に稼ぐ力を持っている企業や技術者、開発者の多くは『無形資産』を蓄え、保有し、活用して利益を上げています。

『無形資産』とは、物的な実態の存在しない資産。 例えば特許や商標権や著作権などといった知的資産、従業員の持つ技術や能力などの人的資産、企業文化や経営管理プロセスなどといったインフラストラクチャ資産無形資産とされる。

『キーエンス』は、2020年3月末の年売上は5500億円程です。大企業であれば、何千億、何兆円の売上は当たり前なため驚く数字ではありません。
ここからが『キーエンス』の凄さが分かる数字です。

『キーエンス』は、売上5500億円に対して、経常利益が2800億円程、純利益は1900億円以上もあります。
つまり、利益率は40%もある驚異の利益を作っている世界的規模の企業です。

ちなみに、大手商社(伊藤忠商事、三井商事、丸紅など)の利益率は4~6%程です。製造業で世界的規模の『トヨタ』でさえ、利益率は7~9%程です。

日本の上場企業で、利益率40%もある世界的規模の企業は『キーエンス』だけでしょう。社員の給料が高いのも納得できますね。

『キーエンス』の有形資産は600億円程で、この企業規模の割にとても少ない資産です。ただ、2000億円規模の利益を毎年作り出している企業の割に、約800億円の有利子負債(借金)と、これも企業規模にすればとても少ないです。
よって、とても財務力がある企業となります。

この高い利益率を誇ることができるのは、キーエンスならではの経営スタイルがあるためです。

まずその一つは、『無形資産』をフル活用していることだと思います。

世界中の工場や生産者の立場で物を考え、『どんな物が便利で必要か』『未来的価値はあるか』『オンリーワンの技術、商品を提供できるか』『世界のライバル企業より優れたシステムや商品を開発できるか』などなど、技術者・開発者の人への投資が多く、また、『オンリーワンで未来的価値がある製品』に特化しています。

語るのは簡単ですが、これを実行し続けている企業だからこそ『価値』がある企業だと言えます。

日本の会計では、この『人に対する投資』と『仕組みに対する投資』は評価されにくいです。
どうしても、『すぐに現金化できると思える物』に担保価値を感じて評価をしてしまいます。

ここで私には大きな疑問が生じます。
『すぐに現金化できるもの』であれば、キーエンスの技術やシステム、営業販路などは多大な価値があると思います。(ある経済誌で資産をされた方の見解では6兆円以上の価値だそうです。)
という事は、日本の銀行や会計士の『稼ぐ力』を試算する力が弱いのだと思います。

世界的規模で稼いでいる企業で『無形資産』を多く保有している企業は多いです。ソフトウェアやシステム、インターネットの中でのサービスは典型的な『無形資産』です。
つまり、フェイスブックやグーグルなどのIT企業はまさしく無形資産企業の代名詞と言えます。

ここから、私達個人の資産形成に対する考えをお話しします。

冒頭お話した『無形資産』の重要性、未来性はある程度ご理解頂けたかなと思います。
個人での『無形資産』を作り出す事は、これからの『経済学』にとって最も重要な課題となるのではないかと思います。

例えば、個人での無形資産としては、インターネット内での『専門サイトの開設と運営』、『ゲームや娯楽のアプリ』、『便利なサービスアプリ』などが上げられます。自分自身が働かなくても稼いでくれる『顧客へサービスの提供ができる仕組み』です。

不動産はこのサービスに近いところはありますが、土地や建物といった、物を保有する為、『有形資産』となります。
『有形資産』は、多くのコストがかかり、次、次、と個人では展開しにくいです。
その点、『無形資産』は、アイディアと創造力と行動力により低コストで稼ぐ仕組みにチャレンジがしやすいです。

無形資産はインターネットに限った事ではありません。
例えば、『その資格を保有し、顧問として参入するだけで毎月安定した報酬を得られる』のも、物として形は示せないですが、立派な『無形資産』です。

毎月数万円~数百万円という利益が得られ、かつ、借入もそこまで必要のない「自分が作り出す無形資産」にこだわる事は資産形成の一つの方法としてとても価値ある事だと思います。

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≪参考記事≫
👉素人でもできる『専門サイトやホームページ』の作り方
👉低コストでの不動産会社の開業方法

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